エゴマとアンチエイジング



エゴマ油は内用(食べる事)による健康との関連が知られていますが、内用によっても肌を美しくするのに役立ちます。
エゴマ油は血行を改善しますが、それは心血管障害の予防に役立つだけでなく、皮膚を作る栄養素を速やかに運び、老廃物をも速やかに取り除く事になります。

また、α-リノレン酸は、細胞膜を構成する必須脂肪酸ですから、α-リノレン酸が不足していると丈夫な細胞膜が出来ない事になります。現代人はα-リノレ ン酸不足の食事をしている為に細胞膜を弱体化させているのです。エゴマを食べる事が丈夫な細胞膜を作り、健康で美しい皮膚を作る基礎になる事は理解しても らえると思います。

エゴマはどんなお料理にも合います(^−^)
サラッとしていて、特に野菜との相性は抜群です(^−^)
生しぼりのエゴマ油は熱に弱いので、気をつけて…
体に良いと言っても油です。摂り過ぎには注意しましょう。

≪エゴマ粒≫

 ◎フライパンで煎ると香ばしくておいしいです。
  お酒のお供には最高(^−^)、お新香にふりかけても、和え物などに混ぜても

≪エゴマ油≫

 ◎お浸し・温野菜や野菜サラダにエゴマ油をお好きなだけ掛け、お醤油を香り付け程度  にふり食すると… とっても簡単で、あっさり美味しいです(^−^)

    自家製ドレッシングを作っても良いかも(^−^)





≪唇が かさつく…≫ 

 【エゴマの種】
  5粒だけ指先でプチプチつぶし、指先に付いた油を唇になすりつけてみて下さい。
  種皮は、払えば簡単に落ちます。
 【エゴマ油】
   ほんの1滴(それでも多いくらいです)だけ指につけて唇になすりつけてみて下さい。

 共にかさつきが改善されるのを実感できるのではないかと思います。
 使用感も大抵のリップクリームよりも良いという方が大部分ではないかと思います。

≪肌の乾燥…≫ 
  唇に限らず、肌の乾燥した部分に薄く塗る
 
  このようにエゴマ油は非常に優れたスキンケア効果を持っていますが、お肌に対する効果を知る人は少なく、その真価をこれから多くの人に知っていただきたいと思います。

 オリーブ油を持っている方はオリーブ油を肌に塗って、エゴマ油を塗った時との違いを感じてみてください。はっきりと違いが感じられると思います。油を皮膚に塗るという点では同じですが、含まれる脂肪酸によって、使用感はかなり違ったものになるのです。

 オリーブ油に多く含まれる脂肪酸はオレイン酸ですが、エゴマ油に多く含まれる脂肪酸はα-リノレン酸です。

 オリーブ油を塗った場合にはややべとつき重めですが、エゴマ油を塗った場合には殆どべたつかずサラッとしています。

 オリーブ油はスキンケアオイルとして無印良品などでコスメグレードのものが売られていて、スキンケアオイルとしては良く知られていますが、これだけ良好な使用感・効果を持つエゴマが知られていないのは残念に思います。

 エゴマ油とオリーブ油を皮膚に塗った時の感じの違いについては、既に述べましたが、もう少し詳しく説明します。

 今日では、酸化した油(過酸化脂質)の害について語られる事が多く過酸化脂質は怖れられていますが、実はこの過酸化脂質が人の皮膚上で悪玉菌の増殖を抑 制するなど、常在菌のバランスに一役果たしているのです。多過ぎる過酸化脂質では害になり、洗い流す必要がありますが、適度では肌の健康の一要素なので す。
 人の表皮上で、皮膚のしなやかさと保湿を維持する為には、汗由来の成分と皮脂が働いています。皮脂成分が皮膚の保全に役立つというのは、パリパリの乾い たグローブの手入れを油脂でする事を思えば合点して貰えると思います。乾いたグローブを乾いたからと言って水を吸わせるなら、その水分はすぐに蒸発して一 層ひどい状態になるのも分かります。

 人のスキンケア用油脂として、オリーブ油・ラード・胡麻油・月見草油・馬油・ミンク油・菜種油など、沢山の油が役立てられるのですが、α-リノレン酸を 含んだものはサラッとしている特徴があります。この性質は油の融点が低いという事からも来ていますが、二重結合の多い脂肪酸である事からも来ています。エ ゴマ油を肌に塗ると短時間で重合し、強固な乾性の保護膜が形成されます。二重結合の少ない脂肪酸では乾性の皮膜は形成されません。そしてこの皮膜が皮膚の 内側の水分を守ります。また、外側からの乾燥した風や、アレルゲンなどの悪化因子の侵入なども防いでくれるのです。こういう事がエゴマ油を肌に塗った時に 起こるのです。